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「花畑だより」2023年10月のご報告
2024.05.10
祈りを込めて、くるくる丸めるたねダンゴ
すっかり準備を終えてきれいに整地された花畑。ここに新たな花の世界を作り上げる日がやってきました。早朝から講師の方々が、たねダンゴの素となる土づくりをしてくださっています。ケト土に水を加え赤玉土を足してよく混ぜて丸め、大きな親玉が完成。また花畑のすべてのベッドには計測してたねダンゴを植え付ける位置に白いマークがつけられました。さぁ、準備を整えて参加者の皆さんを待ちます。
そして、この日は数日後に来るハロウィン用に、大人も子どもも受付で用意したグッズを選び身に付けての作業です。お互いにその姿を見ては笑い合う楽しいひとときとなりました。
今回のたねダンゴに入れた種はアグロステンマ、ヒャクニチソウ、ヤグルマギク、ヒメキンギョソウ、。そして前年にマギーズの花畑から採った種も入れました。
親玉ダンゴを十等分に分けて小さなたねダンゴを作り、そこに種と肥料をつけては一心に丸めて。たくさんのたねダンゴが出来上がりました。
出来上がったたねダンゴを持って畑へ移動。たねダンゴを手の上で軽く潰して、白い印の上に置いていきます。全てのたねダンゴの配置確認をしたら、いよいよ植え付けです。その上に薄く覆土して軽く抑え、最後にたっぷりしっかり水遣りをして完了。
最後に講師からの「足音は何よりの肥料ですから、花畑活動以外にもお時間のある時は是非この花畑に足を運んでいただき、成長ぐあいを観察したり、雑草取りしたりしてください」という言葉が印象的でした。
そして、この日は企業が有料見学会の後に花畑活動に参加するチャリティイベントを企画し、バイエルホールディング株式会社の社員の方々も熱心に作業してくださいました。11月も同じような企画で、アフラック生命保険株式会社がご参加くださる予定です。ありがとうございます。最近はこうした企業の社会貢献活動の一環として参加するケースも増え、だんだんと日本社会にもボランティアの心と習慣が広まって来ていることを感じます。
[番外編]
普段、皆さんにはご覧いただけない花畑の光景ですが、春と秋の花束作りを楽しんだ後に、次の季節のたねダンゴを植え付けるための準備として行われる作業があります。
花が終わった苗を抜いて、田起こしし土壌改良をして、次の種蒔きに備えるのです。次のたねダンゴが元気に芽を出しスクスクと育って、本来の美しい花を咲かせてくれるためにとても重要な仕事です。しかし、これが実はたいへんな重労働なのです。
担当してくださるのはその道のプロの実力者たち! 毎年2回。ボランティアでずっと続けてくださっています。本当にありがたいことです。
来訪者さんの気持ちを癒し、元気づけてくれるマギーズの花畑には、そんな裏方仕事の大きな愛情がベースになっているのです。
朽ちたり壊れたりした花壇の柵の補修も毎回キチンとしてくださいます。最後に丁寧に土を平らに均しているのは何故?と尋ねたら、土の表面がでこぼこだと水の浸透が均一にならないからだそうです。なるほど〜! 細やかな心遣いでした。
そして、もう一つの番外編!
日当たりの良いマギーズの花畑は雑草の生育速度も激しくて、月に1度の花畑活動だけでは手に負えず。ご近所の有志が自主的に「マギーズ東京フラワーズ ボーイズ&ガールズ」と名付けて、草取りに来てくださっています。皆さんで話し合ってスケジュールを合わせたり、仕事帰りに一人で寄ってくださったり。ありがとうございます!
ご紹介した例だけでなく、肥料や腐葉土等の資材を寄付してくださったり、企業が社会貢献活動の一環として花畑活動に参加してくださるケースも増えてきました。
マギーズの花畑は、こうしたたくさんの方々に支えられています。
photo:maggie’s tokyo