2008年に初めて知った英国発祥のマギーズキャンサーケアリングセンターを、是非とも日本にと、祈りにも似たつぶやきを、多くの方が聞き届けてくださり、がんと共に歩んだ経験者の鈴木美穂さんとの出会いから2年という短期間で、とうとう東京にマギーズセンターがオープンすることになりました。
素晴らしい建築を誇る英国本国とは、比べようがない、ささやかなものから出発します。
でも、それは、今の私たちには、とてもふさわしいものです。ささやかなものに込めた、多くの方々の智慧と力は、多くの奇蹟に近い事をおこして今日に至りました。この間の過程で、書ききれない方々のご厚情を賜りました事を、深く深く感謝申し上げます。
ご厚情と書きましたが、それは、ここに参加する一人ひとりの愛に満ちた思いの集積です。
ここから始まる、私たちの実践の場、マギーズの誇るヒューマンサポーティブケア、それは、ここを訪れる人々が自分の力を取り戻して歩いて行けるための支援なのです。
私達にとって、このマギーズのケアのあり方を実現することも、チャレンジの一つ。
そして、そのために多くの方々の浄財を頂き、チャリティの真髄も発揮されています。
全てがチャレンジャブルなマギーズ東京は、本当にうまれたばかりです。
皆様の愛情で育てて頂きたく、是非、一度足をお運び頂き、空間の持つ温かさと、迎え入れる人々のサポーティブなおもてなしを体験して頂けたらと願っています。
2016年初秋
マギーズ東京 センター長 秋山 正子