why maggie’s? ―秋山正子(共同代表)

2014.05.31

看護大学を卒業後、主に臨床や看護教育に携わってきました。 19年後、二つ上の姉(当時41歳)のがん闘病経験から、これからは病院ではなく、もっと生活の場で過ごす事が出来たらと訪問看護を始めました。 がん患者さんの「自宅で療養したい。できれば最後まで家族や愛するものに囲まれて過ごしたい」という願いに応え、支えるために自宅に伺っての看護・ケアです。 訪問看護自体がまだとても珍しい頃のことです。 訪問看護 それから20年を超え、この間がんの治療の様子が変わってきました。 外来期間が長くなり、その間に十分な相談がどこでも受けられず、毎日の生活のちょっとした困りごとや病気についての悩みをざっくばらんに話せたり相談できたりするところがない。 その状態で悶々としたまま時間が残り少なくなって訪問看護に繋がってくる。もっといきいきとした日常が送れる時間があったのに、お薬のことのみの会話しかない病院の外来の現場…この実態を、同じ医療者として何とかならないものかと胸を痛めていました。 2008年11月、スピーカーの一人として参加した国際がん看護セミナーの席上で、イギリス・エジンバラのマギーズセンターのセンター長アンドリュー・アンダーソン看護師の発表に目を見張りました。 「相談者が自分自身の力でものが考えられる」ようにサポートすること、「その力を取り戻せるような支援」が行われていること。 今の日本のがん患者と家族のおかれている現状には、今すぐにでも必要とされる「場」であり、「支援」であると思い、それから3か月後、仲間を募ってイギリス国内のマギーズ・センターを見学。 訪問 その1年後にCEOであるローラさんを日本に招聘しました。 その後、マギーをモデルにした「暮らしの保健室」を立ち上げるなど、「日本にもマギーを」と、少しずつ仲間を増やす運動を続けてきました。 暮らしの保健室 そんな中で5年が過ぎた時、鈴木美穂さんと出会うことができました。 美穂さん達がやってきたCueの活動は、まさにマギーで行われているような内容。 医療者としての我々の運動と合致できれば、東京にマギーをという夢の実現も早まるかもしれないとの思いで、若い力、殊にがん体験者の、熱い思いや、そこを支援したい人たちの願いを合わせていけたらと強く思った次第です。 多くの方の御支援をお願いいたします。 長く温めてきましたマギーズセンターの実現の夢を、ここに東京で是非花開かせたいと思います。 2014年5月 秋山 正子